加圧トレーニングとは、
専用のベルトを
腕・脚の根元に巻いて
血流を制限して行う
レジスタンストレーニングです
1回最大挙上重量の
2-50%程度の低負荷を用いながら
大きな筋肥大・筋力増強効果が
得られることから、
2000年代に注目されたました。
加圧トレーニングとは(株)サトウスポーツプラザ代表の佐藤義昭氏が発明したトレーニング方法で、1993年に特許を取得しています(2013年に期間満了)。腕・脚の根元を専用のベルトを用いて適度な圧力で締めることで、血流を制限して行う大変ユニークなトレーニング方法です。20-50%1RM(1回であげられるMAX重量の20-50%)程度の低負荷強度を用いて大きな筋肥大効果を得られることが報告されています。
加圧トレーニングできるマッスルプレスタンクトップを実践した口コミ
加圧トレーニングによる筋肥大・筋力増強効果のメカニズム
加圧トレーニングは、
専用のベルトで血流を制限して
筋肉内を低酸素状態にします。
そのため乳酸などの代謝物が
蓄積して筋内の代謝環境を
苛酷にします。
この代謝環境の変化が
成長ホルモンなどの
ホルモン分泌を活性化します。
この酸素環境・代謝環境の変化や
ホルモン応答が、
筋肥大効果を
誘発する要素として
働きます。
加圧トレーニングと成長ホルモン
最大筋力の20%の負荷強度での
レッグエクステンションによって
血中成長ホルモン濃度が
安静時の約290倍に増加した
報告があります。
成長ホルモンは
全身の細胞の合成反応を
促進します。
そのため、
筋肉の成長を促進するだけでなく、
肌の表皮細胞の代謝活性などによる、
若返り効果も期待できるかもしれません。
しかし、
成長ホルモンの分泌亢進は
加圧トレーニング特有の効果では
ありません。
一般的なレジスタンストレーニングや
高強度の持久的運動などの、
強度の高い運動を行うと
血中の成長ホルモン濃度は
200倍程度に増加します。
また睡眠中にも同程度に増加します。
低負荷強度の運動で
成長ホルモンの分泌亢進が
起こることは画期的です。
メリットやデメリット
これだけみると加圧トレーニングは画期的ですが、
加圧トレーニングのメリットやデメリットはどうなんでしょうか。
加圧トレーニングの最大のメリットは、
低負荷の運動で
大きな筋肥大・筋力増強効果を
得られることです。
けがのリスクを抑えて
大きなトレーニング効果を
得ることができます。
関節や筋力が弱くなった中・高齢者でも
安全で効果的な方法
として注目されています。
トレーニングによる
力学的負荷が小さいため、
筋損傷の程度が小さくなり、
回復時間の短縮により
高頻度のトレーニングが可能です。
デメリットとしては、
トレーニングの対象部位が
ベルトをまくことのできる
腕と脚に限定されます。
体幹部の筋肉の血流を
加圧ベルトで制限することは
できません。
参照:厚生労働省
もっと詳しく確認したい方は厚生労働省のホームページをご覧ください。